一泊二日の防府市長訪問

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山口県防府市の杉浦市長に逢いに行ってきた

2015年1月23日〜24日に、山口県防府市の市長訪問に行ってきました。
きっかけは、昨年11月5日(水)に、内閣官房教育再生実行会議の委員の方々が、グロービス経営大学院を視察した際、「ぜひ学生とのインタビュー(意見交換)を行いたい」とのリクエストが先方よりあり、その学生代表8名のひとりとして選ばれたことです。

そこにはおそらく30名くらいの人たちがいたのですが、その中でも異彩を放っていたのは、今回訪問することになった防府市長である松浦さんでした。他の人の質問は、機会的で一般的な当り障りのない質問であったのに対し、彼だけはとても感情的で、どちらかと言うと質問よりは感動した感想を述べていました。インタビューが終わったあとに、「もし機会があれば防府市へ来てください。フグでもごちそうしますよ。」と名刺をくばってくれ、それをチャンス!と思った2014期の仲間がコンタクトしてくれ、今回の企画が起案されたのです。

今回のこの防府市長訪問の個人的な目的は、「地元へ貢献するための、何かヒントになるものを得ること」でした。
私の地元も人口減少と過疎化が進んでいます。私は29歳まで地元で生まれ育ったのですが、自分のやりたい仕事を求めて上京し既に10年が経ちます。その時上京した理由が、「自分がやいたい仕事をやるため」でした。今はこちらの企業に勤め、家族もでき暮らしていますが、5年くらい前から「いかに地元に貢献できるか、地元に帰って仕事をするという人生もありえるのか」と考えるようになりました。ただし、地元に帰るぞ!というふん切りがついている訳ではなく、今は時間があるときに”考えている”だけにしています。そのふん切りを難しくしているのは明確で、地元に帰っても「自分がやりたい仕事がない」というだけでなく、「家族を養えるだけの給与が得られない」ということも考えなければいけないからです。明らかに給与水準は下がることは間違いなさそうです。「物価も使うこと自体が減るので、給与が減っても生活の質は変わらない」という人もいるけれど、そんな単純ではないと思っています。そもそも”自分は何を成し遂げたいのか”自体みつけられていません。だから今回の目的は、「地元へ貢献するための、何かヒントになるものを得ること」でした。

3つの学びポイント

とっても濃すぎる二日間であり、学んだことはたくさんありました。全体を通してこの3つがポイントだと思っています(僕は、発信力は実行力の中に入れていましたが、仲間の意見から別にしました)。
  1. 発信力
  2. 実行力
  3. 人脈形成力

発信力

今から約10年前、当時勤めていた会社の社長がこう言いました。
「情報は発信する人のところに集まる。だから、誰に臆することもなく、どんどん情報は発信した方がいい。」
私はそれを聞いてとても同感し、それからmixiやTwitter、facebookなどを使ってどんどん自分の意見や感じたことを、発信するようにしました。発信することで、友人やSNS情の繋がった方々からどんどん情報がやってくるようになりましたし、さらに何かやろう!と思い立ったときには、同感してくれる仲間が自然と集まるようになりましたし、快くお手伝いしてくれる人がたくさんできました。今自分がプライベートで企画運営しているIn-house SEO Meetupも、この話を聞いてからの転職2回も、この発信力によって上手くいったことは間違いありません。ネット媒体を使ってのセルフブランディングとても言いましょうか。
今回の訪問して分かったことは、松浦市長が精力的に色々な媒体を使って、あるいは実際に東京や全国各地で”発信”をしていることでした。発信することで情報が集まる。まさにこれを実践しているひとでした。東京、地方都市関係なく、情報発信は自分にとって有益であることを改めて認識できました。

実行力

リーダーには実行力が最も大切とよくいわれますが、リーダーの実行力というのは、自ら現場で現場の人に代わって作業することではないと思います。リーダーは象徴的な行動をとることで、組織内に向けたメッセージを送るべきです。リーダーは現場に動いてもらうことが大切な訳です。リーダーは「背中で説得する」のが本筋です。リーダーは組織のヘッドであり、頭脳です。組織のパフォーマンスは、その頭脳の中身によって決まるといっても過言ではありません。リーダーがアホなら組織は潰れます。
松浦市長は今年で73歳ですが、その実行力には驚かされました。たった数時間しか一緒にいませんでしたが、その場で「これは!」と思う話が出た時に次々に部下に指示して次につなげようとする。また、ご友人に電話して人と人とを繋げてしまう。思ってから行動に移すのがとても早く、普段の状況は分からないまでも、想像するに思ったことをスピード感持って意思決定し、かつ計画的に行っているのではないでしょうか。あの機敏さは学ばなければと思いました。

人脈形成力

これは人とのつながりを増やしていく力のことです。人間関係力を使い、人とのつながりを増やし、仕事をする領域・幅を広げるパワーです。人脈形成は、人のつながりから仕事のヒントや、企画、商品、アイディアなどが生み出され、発展させるベースとなるのです。人脈によって、ビジネス・チャンスが生まれ、仕事が発展するのです。人のつながりを大切にし、広い人脈を持つことは、自分の仕事を外に押し広げるために必要です。
人脈を創る力を持つことは、自分のビジネスを拡大するために必要不可欠です。人との接点を増やすことです。セミナーや、交流会、いろいろな団体に所属し、積極的に人との出会いを増やすことが必要です。人との縁を大切にし、出会った人との関係を創り、コミュニケーションを途切れないようにする必要があります。

その他の気づきや学び

その他の気づきの詳細はこちらです。

GかLか選択肢はない

本当の自分は何をしないのか、一つの切り口が分かりました。まず今の会社とプライベートのさまざまな動きを見極めます。

単純に地元に帰っても貢献できない

人脈。地方の課題を人脈で人を巻込み解決してく。実行力。志。

幕末の歴史を学ぶ必要がある

どんな志があってどう成し遂げようとしたのか。自分は限界まで考えられているか。どう情報を得て行動にふみきったのか。 先祖や親があって自分がいる。人間は人と人との出会いで成長していく。

どこかで決断する

外からいろいろ言うだけじゃなくて、ぐっと入らなければいけない。いつやるの?圧倒的な当事者意識が必要。

志のあるものは、地方に帰って議員になればいい

お金を得ながら地方に貢献する、やりたいことをする1つの手法だと気づいた。 →友達をサポートすることで、貢献することはできる。民間から。

行政職員も教師も同じ

世の中を見なければ自分の状況を理解できない。外とのコミュニケーションを続ける。

意思を持つ人でいたいと再認識

職員の反応(仮説)からのみだけど。亀井さん(外を経験した人)とは違う。親御さんをいかに巻き込んでいくのか?

子供の考え方は親次第

こどもに言って聞かせる親の教育はものすごく大事。いかに親を巻き込んで地域をそだてていくのかが課題。

人脈は大事

杉浦さんの行動力

とにかく行動力

おせっかいが大切。うざい、めんどくさい、配慮していない。
助け合い。見返りを求めない。自分がやりたいから。今日死んだら、3日目後に死ぬとしたら、1周間後に、、、と考えて今何をすべきかを考える。
私のネクストアクションは、以下の通りです。
さて、防府市室長の亀井さんからいただいた、いつくかの文献を下記に掲載します。

2013年2月22日 朝日新聞朝刊
地域おこし:都会と田舎のセンスを磨こう
ーーーまちづくり会社社長 阿部裕志

~中略~
持続可能な地域社会をつくるのに、何が必要なのか?
その土地の価値を土地の目線で敬意をもって理解できる受信力たる「いなかセンス」と、その価値を観光や物販などにのせて発信できる「とかいセンス」とを、バランスよく備えた田舎と都会の橋渡し役、「地域コーディネーター」の存在だと、私は考える。

田舎には都会人の心のよりどころになる「よさ」がある。しかし「よさ」もそのままだと都会には伝わらない。いなかセンスの「一押し」を、とかいセンスのビジネス感覚で広めてこそ、地域の元気は持続する
二つのセンスの根底にある価値観はかなり異なる。とかいセンスでは、速く、論理的な「課題解決力」が評価される。いなかセンスでは、輪を乱さず、あいさつやお礼など、人として当たり前のことを当たり前にできる「あり方」が評価される。
全国ではいま、地域おこしに外から関わるコンサルタントが活躍する。多くは最先端の取り組みに精通しアイデアも持つとかいセンスの持ち主だ。ただその地に住まないため、最終的に自分事にならず、地域の壁に苦しむ例も少なくない。いなかセンスの不足だ。これだと成長は一過性に終わる。
土地の人間が二つのセンスを身に付けた地域コーディネーターに成長するのが望ましい。田舎出身者はいなかセンスを磨き、とかいセンスを習う。僕らのように都会から移住した人は、いなかセンスを学ぶ、のである。

~中略~
田舎が都会より遅れていることはない。いなかセンスは日本人の精神文化の宝庫だ。和を尊ぶ、人情あふれる支え合いの精神。グローバル化の世界でそんな「日本人らしさ」を見直すことが、地域の、ひいては日本の元気につながるに違いない。日本海の島から、それを伝えていきたい。

2012年6月15日 BRUTUS NO.734
なるべく短期的に、生き方を更新しよう!
ーーーちきりん

~中略~
働き方について言われてきたことで、圧倒的にウソになっていくことは2つあります。
1つは「長期的にものを考えろ」という助言。同じトレンドが右肩上がりに続く世界ならいいのですが、2年も経ったら社会が変わる時代には、今年いい仕事をする、来年いい仕事をする、というふうに考える。世の中が変わっていたら、その時点で自分は何がしたいかと考えなおしましょう。できる限り、短期的にものを考えた方がいいと思います。もちろん職人の世界だったら別でしょうが、一般のビジネスパーソンの世界において、資格を取るのに何年もかけて勉強するとか、留学して経験を積んで一人前になるとか、あまり長い目標やプランは立てずにいた方がいいですね。

もう1つは、組織や国の目標ありきのキャリアの考え方です。例えば「メーカーの◯◯部門を背負って立つエンジニアになる!」というのは、組織目標が先じゃないですか。この事業が成功するために自分は貢献するという考え方よりも、自分がどんな仕事をしたいか、何を成し遂げたいかを考えた方がいいと思う。それがある組織にとって役に立つというならば、そこを探して就職するというふうに、先に個人を考えて、合う組織を探す方がいいだろうなと思います。個人が「組織のために」という目標の立て方をすると、結局、組織に振り回されますよ。
そんじゃーね!

誌名、著者不明

~中略~
グローバリズムに適応するためには、欧州のように、国家ではなく地方に帰属意識を持つほうが健康的だ。だが、日本の地方は疲弊し、崩壊しているところも多い。私は長崎出身で現在は横浜に住んでいるが、長崎や横浜に帰属意識を持つのは極めてむずかしい。明治の開国以来、近代化の過程で日本は徹底して国家として一丸となることで、富国強兵や高度成長を達成してきたからだ。

それではどうすればいいのか。もちろん解答などないし、どうすればいいのかという問いが、そもそも間違っている。個人としてグローバリズムに適応するのか、それとも社会的に地方の自立のために具体的・科学的に努力するのか、方法は二つしかない。

ネクストアクション

  • 3月末までに、松陰神社へ行く
  • 3月末までに、幕末〜明治維新を理解する
  • 3月末までに、友人が進めている南アルプス市復興ビジネスを理解する


最後に

我々を快く迎えてくれ、大変お忙しい中長時間に渡りお付き合いしてくれた松浦市長、亀井さん、その他ご担当者の皆さま、本当にありがとうございました!!必ず次に生かします。
そして、こんな経験ができたことは、妻と息子の支えがあったからこそです。ありがとうございました。


参考リンク

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